"귀족 그만둡니다, 서민이 되겠습니다 65화"의 두 판 사이의 차이

16번째 줄: 16번째 줄:
 
지금껏 본 적 없던 최상의 반짝거리는 듯한 웃음으로 대답했다. 우와~ 분명 이걸로 여성을 꼬시는 게 상상되네. 내게는 더 수상쩍을 뿐이지만.
 
지금껏 본 적 없던 최상의 반짝거리는 듯한 웃음으로 대답했다. 우와~ 분명 이걸로 여성을 꼬시는 게 상상되네. 내게는 더 수상쩍을 뿐이지만.
  
나는 그대로 소파 옆에 서서 두
+
나는 그대로 소파 옆에 서서 두 사람의 대화를 듣는 상황이 되었다. 금빛 머리와 검은 머리, 관상용으로는 최상으로 대조를 이루는 두 사람입니다. 사자와 독수리인가.
  
 
私はそのままソファの側に立ち、お二人の話を聞くはめになった。 金髪頭と黒頭、観賞用としては極上の対照的なお二人です。 ライオンにタカだっけ。
 
私はそのままソファの側に立ち、お二人の話を聞くはめになった。 金髪頭と黒頭、観賞用としては極上の対照的なお二人です。 ライオンにタカだっけ。

2018년 7월 31일 (화) 12:40 판

짓궂게 웃는 루덴스저하가 딕씨에게 묻는다. 잘 생기면 어떤 표정을 해도 그럴 듯하지만 짓궃은 얼굴은 더욱 그럴 듯한 것을 난 안다. 비취색 눈동자가 평소보다 더욱 반짝반짝이고 있어. 하지만 그런 모습은 여기서만 보여야 한다고요. 세상에 있는 규수들의 동경과 선망의 대상이란 걸 자각하고 있으시죠?

"으흠? 레디 앤이라고 지인인가?"
"이 분은 레디 앤이라고 말하는 겁니까?"

'아~ 딕씨, 저하의 질문에 얼빠진 소리로 되물으면 안되죠. 언제나 여유넘쳐서 빈틈이 없던 딕씨는 어디 간 건지…'

나는 소파에서 돌아서 어디까지나 냉정하고 차분하게 딕씨에게 인사한다. 절대로 방긋하며 미소지어서는 안된다. 나는 그저 가지색 옷을 입은 사무직원입니다. 마음속으로는 둘에게 딴죽을 걸고 있지만요. 딕씨는 요상한 것을 보고 있다는 듯이 나를 바라본다.

"처음뵙겠습니다. 앤 듀 데니스우엘이라고 합니다. 연이 닿아 루덴스저하 밑에서 근무하고 있습니다."

내 모습으로 딕씨는 상황을 파악한 듯 내게 맞춰 이야기해 주었다. 이제 표정은 수습되고 멍하니 열려있던 입은 닫혀있다. 역시 상황판단은 뛰어나군요.

"저하의 부름을 받을 쯤에 여성 지인이 여기에 출입한다는 소문을 들었기에 만날 수 있지 않을까 생각했습니다만… 예상 밖의 레이디 앤을 만날 수 있어서 영광입니다."

지금껏 본 적 없던 최상의 반짝거리는 듯한 웃음으로 대답했다. 우와~ 분명 이걸로 여성을 꼬시는 게 상상되네. 내게는 더 수상쩍을 뿐이지만.

나는 그대로 소파 옆에 서서 두 사람의 대화를 듣는 상황이 되었다. 금빛 머리와 검은 머리, 관상용으로는 최상으로 대조를 이루는 두 사람입니다. 사자와 독수리인가.

私はそのままソファの側に立ち、お二人の話を聞くはめになった。 金髪頭と黒頭、観賞用としては極上の対照的なお二人です。 ライオンにタカだっけ。

辺り触りの無い会話の所々に、クールデン国境の様子の報告や、警備隊の話が付け加えられる。

私が聞いていた以上に二人の関係は良好のようだ。 皇子相手にこうまで普通に話ができる人は、貴族平民を問わず少ないだろう。 心なしかルーデンス殿下は会話をかなり楽しんでいるようだ。 確かに自分の部下に引き込もうとしたという話にもうなずける。


「皇国警備隊第2部隊副長殿、今日は良い話が聞けて良かった。ぜひ、また聞かせてくれ。」

「機会がありましたら。」


余分なことは話さずディックさんはスクッと立ち上がり、綺麗なお辞儀をすると退出するべくドアへと向かう。 流れるような身のこなしが美しい。

そして私とすれ違いざま小さな声で言ってきた。

「化けたな。」

あやや、いつものディックさんでした。 小声なのに声が鋭いです。 私の心に刺さりましたよ。 タカの目以外にも 凶器 があったんですね。

「ごきげんよう。」

動揺を隠して私も丁寧なお辞儀でディックさんを見送った。 知っているか分からないけど、感情隠すのは得意なんですよ。

それでも次回会った時には説明しなくちゃならないよね。 捕まったら絶対聞かれるのなら、自分から言ってしまった方がいい。


「良い出会いが会って、良かったであろう。」

口の端をちょっとだけ上げて、ルーデンス殿下は紅茶をたしなむ。

私は黙って、空になったカップに新たな紅茶を注ぐ。


(なぜ、わざわざレディ・アンとなった私の姿をディックさんに見せる必要があったのか…)


私の視線は充分言葉を語っていたに違いないが、殿下の返答を聞くことも無く、私は無言で自らの業務へと戻っていった。

だって新たな仕事で手一杯だったんだもん。 書き出したい言葉がまだまだあるんだもん。


ランセル様、レイヤード様、ロベルト様が居なくてよかった。 ロベルト様が居たら、私をネタにどんな舌戦がディックさんとの間に繰り広げられたことか。

ああ、だからルーデンス殿下しか居ない時にディックさんを呼んだのね。 一応、分かっているんだ。 ふむ、ちょっと見直したわ。


ディックさんまで私のことに巻き込みたくないんだけどなあ。

とりあえず、与えられた仕事をきちんとこなすことを考えるかな。

私は黒髪をサッとかきあげ、再び手を動かし始めた。



◇◇◇


と、言うわけで、王立図書館に居ます。


王宮とはちょっと離れているので馬車で来ました。 小さく国旗が記されている王宮からのお使い用馬車なんてものがあったんですねえ。 マイ馬車を持つ貴族以外に平民も働いているからでしょうかね。 ロベルト様の署名入りの馬車使用許可書を見せれば、すんなりと馬車には乗れました。 乗り心地は辻馬車よりちょっと良いかなって程度。 でも一人で使えると思えば充分ぜいたくよね。


ダメ元で「図書館に行きたい」と言えば、「王宮内の図書館は蔵書が偏っているので、用語や地図を主に見たいならと王立図書館がよい」と殿下の仲間達に勧められたのである。

王宮内の偏った蔵書ってのも気になるわよねえ。 そっちはまたの機会にってことで。


「懐かしいわあ。」


馬車を降りて一人歩き出せば、自然と言葉が漏れていた。

以前、サウザント家のアーシャマリア嬢として同じ道を歩いて、まだたった三月程しか経っていないのに。

そして今日の私は、黒髪おかっぱで茄子色の服を着たレディ・アンです。


「2時間、有効に使わなくちゃ。庶民向けの書架にも行きたいな。地図だけは国防の関係で貴族向けの書架に行かなくちゃならないけどねえ。」


一人のせいか自然と独り言が多くなるのは仕方がない。

誰かのお使いではなく、自分のための自分の時間としての図書館訪問。 それも仕事の合間に堂々と行けるんだもん。 嬉しいことだわ。


私は王立図書館の入口目指して歩いて行った。